最近はスマホを置いて外出する事が増えた。

散歩ついでにレストランで1人食事をする。

デジタルデトックスを始めたばかりの頃の話。

スマホを持っていないので料理が来るまでボーッとただ何もせず顔を上げていると、なにやら居心地が悪い。

スマホの画面を見ていれば感じる事の無い違和感。

レストランで1人なにもせず空間を眺めて座るというのはとても奇妙な行為に感じる。

携帯が無かった時代の人達は1人でレストランに入った時

一体どうしていたのだろう？

そんなことをぼんやりと考える。

だが少しするとその感覚にも慣れてくる。

頑張っているウェイターや仲の良さそうなカップル、美味しそうな料理の香りなど普段感じる事のない情報が鮮明に入ってくる事に気付く。

なにより

周りの人は自分が思っている以上に自分を見ていないという事にも気付く。

1人なにもせず座っているのがどこか気恥ずかしくて

なにかしている風を装い、とりあえずスマホを触るなんて人も多いだろう。

だとしたら、自意識過剰という言葉がピッタリだ！

周りは対して君の事なんて見ちゃいない。

そもそも

周りに変わった人だと思われたって

自分には大切な家族や友人、社員やファンがいて幸せだという事実はなんら変わらない。

ウェイターに変人だと思われたからといって

明日友人が1人居なくなる訳じゃないんだ。

そんな当たり前の事に気付く。

なにもせず料理を待つ時間も悪くない。

最近はメモ帳を1つ持って出掛ける。

ボーッとしているうちに頭に浮かぶ取り止めのないアイデアをメモしていくためだ。

なんだか最近は人間に戻れている気がする。

仕事に忙殺され24時間ネットに追い回されていた頃はきっと自分は人間ではなかった。

銀行口座の数字は多少ゴージャスになったかもしれないが、生きている喜びはあまり感じなかった。

さて皆様。

なんとなくスマホを触って

1度しかない人生

浪費してはいないだろうか？

たまにはスマホを家に置いて

出掛けてみてはいかがかな。

Catch you later!