売掛問題に関して
BLOG
ホストで売れるためのマインド
2022.2.6ホストは女性を騙す仕事だ
と言われることが多い。
勿論接客の中で
誇張して褒めたり
辛くても辛くないと言ったり
所謂嘘をついたことは数えきれない。
それは一つの側面であることは認める。
だが正直に言うと
ホストとは女性に上手く騙されてあげる仕事だ。
貴方しかいないと言っていたお客様が
次の日ライバル店のホストさんと同伴をしていたり
明日お金を払うから
と言ってそのまま売掛金を払わないまま音信普通になったりと。
歌舞伎町に来た当初
元々恋愛経験もなく男子校育ちだったこともあって、女性のそういう部分を初めて知りとても驚いたことを覚えている。
そしてとてもショックを受けたし
最初は裏切られる度にかなり傷ついた。
裏切られたのが悲しくて自宅近くの川に向かってそのお客様の思い出の品を思いっきり投げたり(漫画かよ)
でも早い段階で
女性は心から信用してはいけないのだな、と思えるようになった。
毎回こんなに傷ついていては心が持たないじゃないか!と。
傷付くのは期待するからだ。
ならば最初から期待しなければいいのだと。
お客様に対して失礼だ!と言われたらごもっともなのだが
正直そう思って以降俺はお客様を心から信用したことは一度もない。
素晴らしい人間性のお客様も
素敵なお客様も沢山いたし
お客様はみんな本当に大好きだったが
心のどこかで
目の前のこのお客様もいつか裏切る可能性があるはずだ
そんな風に思って接してきた。
これは歌舞伎町で生きていく中で自然と身に付いてしまった防衛本能だろうか。
とある冬、俺は家族とフランスで休暇を過ごした。
妹と母とパリに行ったんだ。
そしてそこで
コジファントゥッテというオペラを鑑賞した。
そのオペラを要約すると
とあるところに
どこかの可愛い姉妹と付き合う
真面目な兄弟という図式のダブルカップルがいた。
組み合わせは確か
姉×兄
妹×弟
だったか。忘れたけど。
いやしかし
なんとも楽しそうな関係だ。
余談ながら俺は双子である。
同じくどこかの双子さんとダブルデートとかちょっと憧れる。
まあそれはいいとして笑
この兄弟達は
俺たちのカノジョは浮気なんてしない!!と主張する。
が、この兄弟の友人が悪いやつで
いやいや何をゆーてんねん!笑
女なんて浮気する生き物やろ!笑
と主張する。
そこで
では賭けをしようじゃないか!となる。
そして
兄弟はそれぞれ変装し
兄は弟のカノジョを
弟は兄のカノジョを口説く。
結果はどうなったか。
姉妹2人とも浮気をしてしまうのである(笑)
これがコジファントゥッテだ。
このオペラを観終わったあと
俺はこのオペラが誰よりも理解できる。
そうだよ、女はみんなこんなもんなんだよ。
そう言うと
妹も母も
貴方って本当可哀想な人ね
みたいな顔をしていたけれど
俺が歌舞伎町で生き残ってこられた1番の要因は、このコジファントゥッテだ。
コジファントゥッテは
イタリア語でCosì fan tutteと書く。
意味は
“女はみんなこんなもんだ”
という意味。
ホストは心を病んで、やめてしまう者が多い。
そして病んでしまうほとんどの原因は女性に裏切られることでのショックだったりする。
才能があるのに
やめていく者を沢山見てきた。
そういう者はコジファントゥッテが足りなかったのだろう。
ポジティブな意味でいうと純粋だったとでも言おうか。
俺は現役時代に
今では笑い話だが
300万円以上の売掛金を払って貰えなかったことがある。
でも根底に
“女はみんなこんなもんなんだ”
というマインドがあったから、少し大きな心で受け止められた。
あの300万円はきっと本人に無理をさせて嫌々使わせてしまったのだろう。
時として女性の笑顔は心からの笑顔でないことがある。
そう思うと彼女にはとても悪いことをしたなと。
うちのピュアなスタッフちゃんたちにも
勉強の意味も込めて
このオペラ見せようかな(笑)
退屈しないで見てくれるかな?
いやーー、無理だろうな。寝そうだな、あいつら。
いつかコジファントゥッテが間違いだと言わせてくれる
一途なフィオルディリージに出会えますよーに!
ではでは
Catch you later!