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少しの違い

先日葉巻の最高級と言われるロイヤルパームツリーグリーンバンドを吸わせていただいた。

 

 

 

ラッパーの美しさ、繊細な香り、まさに文句のつけようがない逸品であり過去に吸った葉巻の中で1番であった。

 

 

 

だが一般のモノとの価格差以上の違いがあったかと言えば答えはノーである。

 

 

勿論ロイヤルパームツリーグリーンバンドの方が優れているのだが

コイーバのアンバーやピラミデエクストラはこちらの10分の1ぐらいの価格ではあるが、引けを取らないクオリティである。

 

 

 

でもこの少しの差こそがこの価格たる所以なのだろう。

 

 

ワインにしても同じだ。

 

ある一定のラインを越えると、クオリティにほとんど違いが無くなってくる。

100万円のワインと1000万のワインは10倍の広きがあるが、10倍美味しいわけではない。

 

 

 

サッカー選手もそう。

 

トッププロになってくると、誰もが一様に素晴らしく上手い。ほとんど差なんてないんだ。

でもほんの一瞬だけ、違いを生み出せる選手がいる。

そんな選手は天文学的な市場価値になっていくのだ。

 

 

 

要するに

一流と超一流の差というのは本当に僅かで、ほとんど違いなんてないのだ。

 

 

たが、その少しの差に人々は価値を見出し熱狂してくれるのだ。

そしてその少しの違いを出すことが途方もなく難しく血の滲むような努力を要する作業なのだ。

 

 

世の中には素晴らしい男が沢山いる。

だが、俺自身もその中で少しの差と違いを生み出せる男になろう。

 

 

 

世界で最も優れていると言われる葉巻を吸ってそう思うのであった。

 

 

 

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